東中野心理相談室

2019年6月1日3 分

子育てがひと段落した時に

 4月に新年度が始まり、2か月が過ぎました。皆様は新年度を迎え、「お子さんが次の学年に進級したり、新しい学校に進学したり、卒業して就職した」「ご主人の勤務先が移動になった」「自身が新しく仕事に就いた」など、大なり小なり生活の変化があったのではないかと思います。

 そして新しい生活が始まって少し疲れが出てきた頃に、ゴールデンウイークという長期のお休みが入りました。そこで新しい生活に慣れるために無理して溜まった疲れを休めた後、いよいよ本格的に新しい生活が軌道に乗り始めた頃が「今」だと思います。

 このような時期に、お子さんが新しい生活に入ってお世話をする時間が減ったお母様方から時々、「何だかぽっかり心の中に穴が空いたような気がして…」という相談が入ることがあります。このような状態のことを「空の巣症候群(empty nest syndrome)」と言いますが、これは「子どもの自立や夫の不在といった環境的要因と、更年期のホルモン変動といった要因が影響し合い、主婦がうつ状態を示すこと」で、「子どもの大学進学や結婚などが引き金となり、自分が家族に必要とされないという役割喪失を経験し、虚無感や不安、葛藤状態を示す」と言われています(新版精神科ポケット辞典/弘文堂より)。

 もちろんお子さんの成長による巣立ちを経て、これまでの子育てが報いられ、達成感を得る親御さんも数多くいらっしゃいます。しかし「家庭内の家族関係や自身の生活設計の再編に適応できず、抑うつ感や虚脱感をはじめとした諸々の身体の症状が発症する(新版心理学辞典/誠信書房)」というような状態に陥ることもあります。そういう時にカウンセリングを利用することで、このような状態から上手く抜け出し、解決に導かれることもあります。

 

 カウンセリングという安心してゆっくり自由に話が出来る・聴いてもらうような場で、カウンセラーとの対話を通して、これまでの子育てや家族関係、ご自身の在り方や思いや考え方などを振り返る。そうすることで、これまで気が付かなったご自身の思いや考えに気が付いたり、新たな発見をしたりすることが出来るようになります。そしてそれにより、ご自身の考え方や気持ちに変化がもたらされ、気持ちがリフレッシュし、元気を取り戻し、この問題を解決していけるようになります。

 もし今、このようなことをお一人で抱え、色々思い悩まれているような方がいらっしゃいましたら、どうぞ一度、心理相談室・カウンセリングルームをご利用になってみてはいかがでしょうか。カウンセリングでは対話を通して、新しいご自身の生き方や考え方の発見のお手伝いをいたします。
 

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